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説卦伝、第1章-4

粟餅所・澤屋

北野天満宮の門前に

「粟餅所・澤屋」さんがございます。

創業は江戸時代、天和2年(1682)ですので、

330年以上も続く、老舗の和菓子屋さんです。

北野天満宮へのお参りの際には、ついつい寄ってしまいます。

お持ち帰りもございますが、

やはり、その場で頂く美味しさにはかないません。

ほんのり温かく、柔らかい、それでいて粟のプチプチ感が楽しめます。

粟餅所・澤屋 (あわもちどころ・さわや)
<和菓子、甘味処>

京都市上京区北野天満宮前西入紙屋川町838-7
075-461-4517

営業時間
9:00~17:00
※売り切れ次第閉店

日曜営業
定休日:木曜・毎月26日

 

説卦伝・第一章

昔者(むかし)聖人の易を作るや、
神明(しんめい)に幽賛(ゆうさん)して蓍(し)を生ず。

天を参にし地を両(りょう)にして数に倚(よ)る。

「変を陰陽に観て卦を立て、剛柔を発揮(はっき)して爻(こう)を生じ、
道徳に和順して義を理(おさ)め、
理を窮め性を尽くしてもって命(めい)に至る

説卦伝 第1章-4

前回は、この「参天両地」の解説で、陽を3、陰を2として数えることを話しました。

今回は、これを基本として易卦を構成する小成卦の位や強さについて述べます。

なお奇数は男、偶数は女で、これを家族としてみると、

陽の一番多い(乾・けん)=9が父親、

陰の一番多い(坤・こん)=6が母親、

奇数で陽が一番下の(震・しん)=7が長男、

偶数で一番下が陰の(巽・そん)=8が長女

奇数で真中が陽の(坎・かん)=7が中男(次男、三男など)、

偶数で真中が陰の(離・り)=8は中女(次女、三女など)、

奇数で一番上が陽の(艮・ごん)=7が小男(末子)、

偶数で一番上が陰の? (兌・だ)=8は小女(末子)

となります。
さらに、その合計数の6,7,8,9には呼称があって、

6(老陰)、7(少陽)、8(少陰)、9(老陽)とします。

この家庭内の位の高低がその小成卦の剛柔や目上に従うなどの力関係も表します。

その上で、人々が易を知ることで正しい道に従い、
善悪をわきまえて人の道を尽くし、
道理を重んじて天命を知る。

となります。

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東山 尚仙

京都生まれの京都育ち。 現在は東京在住。 主に京都の町屋を撮っている写真家でもあり、 占術師でもあります。 日々の徒然、「易」に関する四方山話を綴って参ります。

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