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説卦伝、第1章-3

ワインバー

京都はこんな露地を入ると
ひっそりとワインバーがそこかしこにございます。

こちらは、烏丸御池界隈で実家の近くです。

この辺りは祇園とは違い敷居は低く、
お手頃なホテルやゲストハウスが多く、
比較的庶民的。

是非、自分にピッタリの一軒を見つけて頂きたいと思います。

 

説卦伝・第一章

昔者(むかし)聖人の易を作るや、
神明(しんめい)に幽賛(ゆうさん)して蓍(し)を生ず。

天を参にし地を両(りょう)にして数に倚(よ)る。

変を陰陽に観て卦を立て、剛柔を発揮(はっき)して爻を生じ、
徳に和順して義を理(おさ)め、
理を窮め性を尽くしてもって命(めい)に至る。

前回の復習と補足

前回は、易に用いられた蓍(し)がメドギと呼ばれる植物の茎の部分で、
現在の筮竹(ぜいちく)の前身であることを話しました。

筮という字は、竹を用いて巫女(みこ)のお告げを伝えるという意味があり、巫とは神と人との媒介者のことです。

それが女性であれば巫女(みこ)となり、
巫(かむなぎ)は神和(かみなごみ)とする説もあり、
巫女と巫は、神に仕えて神楽(かぐら)を舞ったり神のお告げを伝えたりと
人との仲介をする者のことで、筮竹を扱う者もその範中に入ります。

筮竹は竹の棒で、(本来は多年生植物の茎である蓍(めどぎ)ですが、
神意を人に伝えるという役割ではメドギと筮竹では何ら変りません。

説卦伝、第1章-3

さて、本日の本題です。
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天を参にし地を両(りょう)にして数に倚(よ)す。
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易の卦は、爻(こう)と呼ばれる陽と陰の記号を三つ重ねた小成卦(しょうせいか)を、
下卦(しもか)の上に、さらに上卦(かみけ)の小成卦を重ねて、
下卦の三爻と上卦の三爻の六爻によって大成卦(たいせいか)と呼ばれる易卦が成立し、
これが64卦になるのです。

その易卦の根幹となる陽と陰の記号にそれぞれ数値があるというのが、
本日の命題になる

「天を参にし地を両(りょう)にして数に倚(よ)す。」

と書かれている説卦伝第一章の内容の一部です。

易での天は陽であり、地は陰とされます。

ここで「天を参にして」の意味は、
陽を3として数えるという意味です。

つぎに、「地を両(りょう)にして」は、
両というのは両手と呼ぶように二つという意味ですので、
陰は2として数えるという意味になります。

となると、陽が三つ重なった

(乾・けん)は3x3=
(坤・こん)は2x3=6
(震・しん)は3+(2x2)=7
(巽・そん)は2+(3x2)=8
(坎・かん)は3+(2x2)=7
(離・り) は2+(3x2)=8
(艮・ごん)は3+(2x2)=7
(兌・だ) は2+(3x2)=8

と、以上で8ケの小成卦が出揃ったことになります。

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東山 尚仙

京都生まれの京都育ち。 現在は東京在住。 主に京都の町屋を撮っている写真家でもあり、 占術師でもあります。 日々の徒然、「易」に関する四方山話を綴って参ります。

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